最近は、コピー機と言えば『リースするのが一般的』というイメージが浸透してきました。「でも、料金の仕組みが複雑だし、どうせなら購入した方が得なのでは?」と考える人もまだまだ多いのではないでしょうか。しかし、いざコピー機を購入するとなると機種によっては100万円以上の初期費用が必要になる上、1本1万円近いトナー代やメンテナンス費用が頻繁につきまとうのが実情です。
そういった消耗品費や維持費も含めた料金契約が可能なリースの場合と、実際はどちらがお得なのか?まるで持ち家VS賃貸の場合のように、答えを出すのが難しく感じますね。どちらにしても、気になるのは実際にコピー機をリースした場合の料金や、相場のこと。コピー機本体の価格が高額なだけに、リースするにしても相場がどれくらいなのか検討もつかないかもしれません。
そこで今回は、コピー機リース料金の相場や、購入する場合と比較したメリット・デメリットなどをまとめてみたいと思います。
業務用コピー機のリース料金の差は、印刷速度によって決まります。
目安として、まず予想される毎月の印刷枚数を割り出してみましょう。その枚数に適したプランでリースすると仮定した時の、平均的な月額料金は下記のようになります。(料金やプランは日々新しい形態が登場していますので、あくまで参考までにご覧ください)
▶新品コピー機のリース料金 各プラン相場リスト
新品コピー機購入の場合:本体相場30万円
新品コピー機購入の場合:本体相場60万円
新品コピー機購入の場合:本体相場90万円
新品コピー機購入の場合:本体相場110万円
新品コピー機購入の場合:本体相場120~150万円
リース料金の底値は月額4,000円前後から見られ、高いプランでは月額2~3万円ほどが相場となっているようです。このリース料金の違いは印刷速度によって決められています。早い機種ほど料金が高く、遅い機種ほど料金が下がりますので、毎月の印刷枚数を割り出し、その枚数に合った機種・プランで契約をしていくことになります。
そしてコピー機のリースではこの基本の料金の他に、このあとご説明する「カウンター料金」が追加されます。
契約内容によってはさらにトナー代や、修理が必要になった場合の費用が加算されますが、コピー機リースの形態として一番よく選ばれている「カウンター保守契約」をつけたプランを選んだ場合は、リース料金とカウンター料金以外の費用は無料になるのが一般的です。
トナーや修理費用は高額になることが多いですので、コピー機をリースするなら「カウンター保守契約」を選ぶことをおすすめします。
コピー機の「リース料金」については概算が把握できたかと思いますが、先ほど少し触れた「カウンター料金」とは一体どのようなもので、どのように決められるのでしょう。
カウンター料金とは、コピー1枚あたりに設定される値段のことを指します。この仕組みは至って簡単で、まとめ買いすると安く商品が買えることと同じで、毎月たくさんの枚数を印刷する契約ほどコピー1枚あたりの単価が安く設定されます。
目安として、さきほどのように各枚数での例を挙げてみましょう。(料金やプランは日々新しい形態が登場していますので、あくまで参考程度にご覧ください)
500枚×30円=15,000円(印刷代)+リース料金6,000円→その月の合計額は21,000円(モノクロなら500×8=4,000+リース料金6,000円で→その月の合計額は10,000円)という計算になります。
3000枚×20円=66,000円(印刷代)+リース料金10,000円→その月の合計額は76,000円(モノクロなら3000×3=9,000+リース料金10,000円→その月の合計額は19,000円)という計算になります。
この他、保守料金やオプションなどが追加されるかどうかでも料金が変わってきます。おおまかなコストのイメージとして、カウンター料金も含めたコピー機リース月額合計は上記のような金額になることが分かりますが、ちょっと高いと感じるかもしれませんね。
しかし、相場や平均で見てしまうと高額でも、実際はもっと安くリース提供している業者がたくさんあります!この数字を参考に、色々なコピー機リース業者を比較してみてはいかがでしょうか。
コピー機のリースがすっかり一般的になっている最近ですが、ここで改めてリースでコピー機を導入することのメリットやデメリットについて考えてみましょう。
まずはコピー機リースのメリットから挙げていきます。
・高額なコピー機…リースなら初期費用が0円
もしコピー機を新品で購入するとしたら、冒頭でもご紹介したように印刷速度によって30万~150万円の本体代金を払わなければなりません。しかも払ったらそれで終わりではなく、そこから用紙やトナーなどの消耗品費、不調や故障が起きた場合の修理費用がかかってきます。メンテナンスや修理の費用は予測がつかず、突然の大出費となることも…。
・リースならすべて毎月の経費として定額で利用できる
リースでは、カウンター保守契約をするなど、トナー代やメンテナンス費用を含めて月額を設定することができますので、不測の出費はなくなり年間の予算が立てやすくなります。個人所有の場合と違い、業者に毎月コピー機のメンテナンスに来てもらえて、修理を依頼しても無料というのはかなりの安心材料と言えるのではないでしょうか。
コピー機をリースする場合のデメリットは、以下のような点が挙げられます。
・所有権がない
リースしたコピー機の所有権は、当然ながらリース業者にあります。したがって、リース期間が終了し、契約を更新しなければコピー機を返却しなければならないということになります。(実際にはすぐさま回収されることはなく、期限切れ前に業者から契約更新について連絡がきます)
・原則として中途解約はできない
リース中に都合が悪くなっても、原則として解約はできません。導入時に決められた年数で契約をするため、契約満了とするには残債を一括で支払ってしまう以外の方法はありませんので、長期的な計画をしっかりした上で契約する必要があります。
・最終的には、支払い総額が本体購入額を超える
さきほどカウンター料金を含めた試算を、A,月500枚、B,月6000枚のパターンまでご紹介しましたが、残るC,D,Eを試算してみるとカウンター料金の合計がかなり高額になることが分かります。月に1~2万枚以上もカラーで印刷するような場合は、カウンター料金だけで10万円をゆうに超える可能性があります。(※モノクロが中心であればカウンター料金は10分の1程度)
リースには金利や税金、手数料などを始め、契約内容によって修理費や消耗品費も含まれていることを考えると、これは当然とも言えるのですが、納得できる金額でコピー機を使っていくためにも内訳の確認はキッチリ行っておきたいですね。
リースの経験がない場合や、リースと購入どちらの方が自社に適しているのか分からないといった場合には、金額が大きいだけに判断が難しく感じられるはずです。そんな時は、下記のような点を判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
最初に考えるといいのは、コピー機の購入にかかる多額の費用を払うだけの余裕があるかどうか?ということ。すぐにコピー機が必要だけど、今すぐにはとても購入できないといったケースにはリースという手段が助けになります。反対に、資金に余裕がある、毎月かなりの枚数をカラーで印刷する、といったケースならば購入の方が支払い総額を抑えることができるでしょう。
また、何年か先まで使い続けることが確定しているか。これも重要なポイントです。主なリース契約は5年以上の支払いが発生していきますが、もし途中でコピー機が不要になったとしても途中解約はできません。これらの点をよく考えて、リースか購入かを検討していきましょう。
どうしても高額になりがちなコピー機のリース料金とカウンター料金ですが、安くする方法もあるんです。コピー機をリースしたら、毎月の印刷枚数と費用を記録し、残りの支払い金額も一緒に記録しておきましょう。常にランニングコストの現状を把握しておくことで、もっとコスパのよい機種に入れ替えすることが可能になります。
コピー機のリースで失敗しないためには、そもそもリースとはどういうシステムなのかをよく知った上で、できるだけたくさんのリース業者を候補に挙げて比較していくことが大切です。少しでも分からない点や不安な点があったら、遠慮なく問い合わせてみましょう。その時の対応も業者選びの重要なポイントになってきますし、自社に合った一番お得なプランを見つける結果に繋がるはずです。
コピー機があれば書類の印刷はもちろん、ちょっとしたポスターや自社刷り広告まで、必要な時に必要なだけ印刷することができます。企業だけでなく個人事業主の方やフリーランスでお仕事をされている方にも、「コピー機があったら」と感じる機会は多いのではないでしょうか。
また、以前コピー機を購入したものの紙詰まりや故障が多く、管理しきれなかったことからリースを検討中というケースも少なくないようです。
「高額な本体代金を用意できない」「購入したコピー機の維持費が思ったより高額で困っている」といったユーザーにピッタリなのがコピー機のリースです。今回ご紹介した内容を、ご自分のニーズに合ったリース契約の割り出しに役立てていただければ幸いです。